2016/07/06

WiMAX2+がうんこだったので、Softbank Airに変えた。

1年ぶりのブログエントリっていう時点で私自身が驚愕。


過去の記事 を踏まえて、しばらくWiMAX2+で自宅回線を賄っていましたが、やっぱりクラウド系のアプリケーションアップデートが走る度に制約を食らっていて非常に歯がゆい思いをしておりました。

ダメ元でもう一度ソフトバンクにSoftbank Airのエリア確認をしてみたところ、今度はOKとの回答。ということで2015年8月からSoftbank Airを使うことにしました。

これはAXGPという移動体通信を使用する通信方法でありながら、流量制約がないということで非常に重宝しました。
セッティングも電源入れてケーブル繋げばほぼ完了、といった手軽さも魅力です。


が、何点か仕様による制約がありますので注意が必要。


1. 外部からのポートフォワーディング設定不可

「安定動作のため」ということですが、外からインバウンドするような通信がすべて許可されていません。

SoftBank Air における機能制限のお知らせ

ポートフォワーディングやDMZ設置、はてはUPnPによる待受設定もNGなので、利用用途やアプリケーションによっては通信障害が出る可能性があります。

そういう使い方をしてくれるなという意味だとは思いますが、乗り換えをする場合は現状の通信状況と照らしあわせて可否を決める必要があるなど、若干注意が必要。


2. アップリンク速度はADSL等と同じように低速

エリアによっては「下り最大261Mb/s」を謳っておりますが、ADSLや携帯電話の網と同様に、アップリンク(上り)は遅いです。
実際に利用していた時の最高速ではDown 80Mb/s、Up 6Mb/s程度でした。

移動体通信網の利用ですからここらへんは想定範囲内ではありますが、マルチメディアデータなどの受け渡しをするためにアップロード…なんていうケース(うち)には不向きかもしれません。


3. 内蔵DHCPサーバが無効化できない

これもちょっと引っかかった部分ですが。

うちの環境ではDHCPサーバが既にLAN内に居ます(接続ノードが多いので…)。
Softbank Airターミナルに搭載されているDHCPサーバ機能は無効化できないため、LAN側のDHCPとよくブチ当たりました。

DNS情報をLAN内のLinuxマシンに向けるようDHCP設定をしているのですが、DHCP Discoverへの反応速度が良いためにLAN内DHCPよりも先にAirターミナルがOfferしてしまうとDNSがAirターミナルに向いてしまい、LAN間での名前ベース接続ができなくなるといったケースが頻発しました。

内蔵DHCPサーバを搭載する機器のメーカー様、できればこの手のGW/DNS情報を別途設定できるようにしてはもらえないでしょうかねぇ…。



…といったところで、自宅に光回線が引けず、でも高速なインターネット回線が欲しい!という向きには、それなりにSoftbank Airは有用です。
ただし、上記のような困った問題も併発するので、乗り換えの場合は若干慎重になる必要があります。

あと電波なんで雷とかには弱いです(当然)。夏のゲリラ豪雨になるとバンバン回線が落ちました。


……で、つい最近は既に光ケーブルに変えてしまいました。
その顛末は後ほど。

2015/07/14

やはり俺のWiMAX2+という選択はまちがっている。-続-

一つ前のエントリの続編です。

本日7月14日、UQ社の野坂社長名義で声明が出されました。
内容としては「最初っから3日で3GB制限は言ってた(むしろ3日1GBだったんだぜ)」という件から始まるものの、「制限中の速度を上げる」というアナウンスがされました。

ちょうど今うちのWiMAX2+回線は規制中なんですが、ちょっとspeedtest.netで計測してみましたところ、大体5.5〜6Mbpsになっているようですのでもう開放されてる感じですかね。

規制されてない状態だとダウンで30Mbpsは出ているので、おそらくレートコントロール配下ではあると思います。

これでWiMAXと同等というところでしょうか。まあこれなら何とか…というレベルです。

 
さて、これで根本的な問題が解消したかというとそうでもないです。

UQ社は認識しているようですが、現時点では誇大広告の部分が解消していません

「使い放題」「制限なし」といった表記が解消されない以上、【220Mbps使い放題】というのは嘘であり優良誤認の表示のままです。
今後の対応策と是正を早急に出してほしいところですね。

そしてMVNOの各社も早く追随してください。

ちなみに私が契約しているMVNOであるSo-netからは何の連絡もございません。

特にサイトにも記載はありません。

でもニュースの欄に取り扱われてて何の皮肉なのかってかんじです。

これがMNOのUQ社の問題ならば早急にMVNOへも告知徹底をしていただきたいですし、MVNOの問題であれば提供契約切るぐらいの姿勢で挽回して欲しいですね。


ちなみに、現在規制中なのもAdobeのCreativeCloudアプリケーションの更新でした。IllustratorやInDesignがアップデートしたのでMac2台分のアップデートが走ったためです。
途中から回避用のWiMAX回線に切り替えましたが、ダメでした。

ダウンロード型のアプリケーションは使うなっつーことなんですかねぇ…。

2015/06/26

やはり俺のWiMAX2+という選択はまちがっている。

久々のブログエントリが愚痴っつーのもなんだかなーではあるのですが。

現在WiMAXを利用されている方およびWiMAX2+を利用しようと企んでいる方に注意警戒ということで。

私的な前提条件ですが、現状住んでるところが
  • 電話局と自宅間に私鉄が走っててADSLがノイズ的に壊滅状態
  • 穴開ける必要はないけど大家が「よくわからないからダメ」ってことで光断念
  • インターネット無いと色々と死ぬる病&業種
…という条件下にありますため、必然的にWiMAXぐらいしか選択肢がない人です。


1:WiMAXの上位規格、WiMAX2+への移行促進

今まで存在していた定額制で通信量制限のないWiMAX(下り最大21Mbps)に加え、新たにWiMAX2+(下り最大110Mbps)という商品が登場。更にWiMAXに割り当てている電波の半分以上をWiMAX2+へ割当移行することで、最大220Mbpsを目指そうとしています(既にサービスインしている地域あり。都市部への展開はもっと後の予定)。

 WiMAX2+へ周波数を再割り当てした分、WiMAXは最大約10Mbpsへの速度低下が見込まれており、MNOのUQ社をはじめとしてMVNO各社においては「WiMAXからWiMAX2+への移行キャンペーン」を現在も盛大に行なっています。

 元々「定額制・通信量制限なし」という状況下で使うことを優先しているので速度はあまり気にはしていなかったのですが、さすがに電波割当で半分に速度が落ちるのはちょっと厳しいこと(落ちる前の段階で大体下り5Mbps程度)と、縮小するサービスにしがみついている意味も特にありませんでした。
 そのため、利用プロバイダ(So-net)から届いたDMに移行告知があり1月中に申し込みをすると割引等の特典がつくことからWiMAX2+に申し込み、2月初旬に機種変更しました。

2:WiMAX2+への移行直後は快適に利用

2月から5月までは特に問題なく利用していました。ダウンリンクは大体30Mbps〜50Mbps程度とまずまずで、アップリンクもWiMAXでは1M程度だったものが5〜10Mbpsまで出るようになっていましたので、非常に使い勝手は良かったです。
 ですが、5月末頃になって状況は一変します。

3:通信速度規制(3日間3GB)の開始

6月1日だったか5月31日だったか記憶があやふやですが、とにかく速度が落ちるようになりました。
 ここで以下のことに気が付きます。
  1. アップもダウンもブレなくぴったり1Mbps(=レートコントロール臭)。
  2. 5月下旬にオーサリング済みDVDのイメージをアップロード納品した(約4GB)。
  3. 当初から「春から通信量制限があるかも」というのは薄々聞いていた。 
以上のことから、これは制限がかかったなと判断。色々検索して確認してみると、どうやら5月29日から「直近3日間の通信量合計が3GB以上の場合は規制がかかる」というお話が浮上しました。


 1Mbpsですと、500MBを通信するのに大体1時間半(計算上の理論値)。30Mbps出てると大体2分程度なので大きく違ってきます。
 例えばYouTubeの動画ならばSD画質は大丈夫ですがHD画質だと止まって見てられない程度になります。
 さらにLAN内にマシンが複数ある状態ですので、別のマシンが通信中はドメインすら引けないマシンが出てくるような状況になります。能動的な通信は排除することはできますが、例えばアンチウィルスソフトの更新のような「自動的な通信」はいちいち止めにいけず(理論的には可能だが運用上は面倒なことこの上なし)、こうなると不定期に通信エラーが出ることになります。

4:2週間以上続く規制ラッシュ

not 帰省ラッシュ。

 3の項目でも書きましたが、500MBで1時間半ということは仮に1日3時間送受信していると計算上は1GB/日となりますので、以降この規制が連鎖してしまいいつまで経っても規制解除には到達できません。
 問題となるのは、DropboxGoogle Driveなどのクラウドストレージをチーム利用している場合。メンバーの誰かがファイルをアップすれば必然的に同期が走り、自分の操作をしていなくてもその分の通信が発生します。3日間同期を回避したとしても、規制解除後に大量のデータが入ってくればまた新たに3日間の規制が始まります。
 これでは作業も進みません。

5:So-netへ問い合わせるも埒が明かない

こんな状況ではもうどうしようもないので、契約MVNO先であるSo-netのサポートデスクへ「どれだけの通信量が発生しているのか」「本当に規制中か」を問い合わせました。

 が、驚くべきことに「通信量も規制中かどうかもSo-netでは判らない」という回答。

 確かにMVNOですから足回り回線のことは判らないかもしれません。が、サービス提供しているのはSo-netです。UQ社に問い合わせたところで「So-netに聞いて」となります(一応つぶしを利かすために問い合わせたところ、当然ながら実際にそういう回答でした)

 ところでWiMAX2+の契約自体には「ノーリミットモード」という、「WiMAX規格での通信もできる(3日間3GBの制約を受けない)」モードが存在します。が、私が機種変更したのはHuawei社のSPEED NEXT W01。これはWiMAX規格の通信ができません(=ノーリミットモード使用不可)。

 そこで更に問い合わせますが、結果としては以下のとおり(説明文は省略、意訳)。
  • 機種変更は不可
  • 古いWiMAX機材を追加することも不可。
  • 通信量も規制中かも判別できない。
  • 嫌なら解約してくれ(違約金2万円弱)。
 自社が提供しているサービスにおいて、規制が発生しているかどうかも判らないって、どういうこと?
 UQ社と直の契約だと前日までの通信量を確認することができるのですが、So-netは判らないらしいです(他のMVNO様までそうかは判りません)。
 いやー、これはまいった。八方ふさがり。
 そして出るわ出るわのネガティブ情報。
ここまで来るとだいぶ詐欺を食らったような感覚になってきました。

6:現状の回避策

嘆いていてばかりでも結局しょうがないので、古いWiMAXの機材を使用し別のMVNO様と1Day契約を3日間行ない、通信量が多くなりそうなメインマシンのDefault GWをそちらに振ることでなんとかオフロードに成功し、15日ぶりに規制解除になりました。
 が、その数日後にAdobe Creative Cloudソフトウェア群が2015にバージョンアップしたため大量のダウンロードが必要となり、更にはWindows Updateなどのダウンロードもあり、また規制に入りました。
 そのため再度1Day×3の契約などもしましたが、結局1ヶ月単位でWiMAX規格でも契約をすることにしました。LAN内にWiMAXWiMAX2+のルータを設置して、ちょうどDHCPで各ノードを管理しているので、Default GatewayをDHCPサーバの設定だけで変更できるようにしました。

WiMAX2+の宣伝もひどい

このように、OSのアップデートや常態的な通信が発生する環境においてはWiMAX2+の利用は致命的な状態にあると考えます。
 しかし、UQ社を始めとして各MVNOにおいても「家でも外でも通信量を気にせずインターネット」とか「ADSL回線などの代わりに」といった宣伝文句が踊ります。
これは景品表示法における「優良誤認」に抵触するのではないかと思います。

 さらにはOSやアプリケーションのアップデートなんかをすれば100MB〜300MBぐらいはすぐに行きますから、その度に時間単位で待たされます。これでは最悪の秘技「遅いからキャンセル」が横行し、セキュリティ的にもかなりヤバいことになります。

 一応、上記のような状況ですのでこれは危険と判断し、総務省には通報をしておきました。何らかの対応がなされるといいんですが…。

2014/05/25

【半分宣伝w】ライブ行ってきた& Juncomodo / ミュージシャン金のバイブル

やっぱりブログの更新頻度が落ちている件について。
仕事が結構トラブル対策続きというか、なかなかギリギリのラインの内容が頻発してて
書きづらくなってしまっていたのが原因。

しばらく続きそうな予感はしているので、まあ何とか乗り切ります。
頑張りたい。

IT系の内容を中心に…とは思ってたけど、たまには違う内容を。
本日のエントリは半ば宣伝じみておりますが、まあこーゆーのもいいかな、と。



昨日は仕事終わりにライブに行ってきました。

お友達のヴォーカリスト 田中淳子さんの初アルバム Juncomode レコ発ライブ。
当日に行くのを決めたので淳ちゃんにはご迷惑をおかけしまして…ごめんね。

ここのところバタバタしてて心に余裕がなくなりつつあったところに
癒されるライブでとても楽しめました。
いつも以上?いつも通り? Pfの 田中裕士 さんがノリノリでしたw

CDには普段ライブでやってる外画曲やCMなどでもお馴染みの曲をカバーした
大人の癒し系Jazzといった感じ。

演奏をかためているプレイヤーの皆様、アレンジャーの皆様も豪華な顔ぶれ。
プロデューサーの悦司さんはゴールデンボンバー キリショー君のお師匠様です(笑)。

AmazonやiTunesでも販売しているのでよろしければお読みの方も是非是非。




上記でも触れた小川悦司さんの本「ミュージシャン 金のバイブル」も6/2に発売。
Amazon書籍の音楽系ランキングでも上位に入ってます。(執筆時点で6位!)
こちらも楽しみ!



つーことで、身内宣伝的な何かでしたw

2014/03/27

Ruby on Railsのルーティングがうまく動かなかったのはどう考えても俺が悪い

サーバメンテナンスの管理ツールとして久々にRailsで組んでみた。

が、前にもハマった気がする点にまたハマる程度には忘れていたので、
忘れないように備忘録エントリを作成する。

けど多分また忘れるんだろうな。。。



コントローラーアクションに単純なCRUDからちょい離れる作業を
GETメソッドでトリガーされるように追加しました。

routesにも書きました。

が、うまく動かずRuntime Errorになります。
各アイテムの状態変化(shanaiok, shanaing)を行なったあと、
一覧に戻るようにredirect_toを指定しているにも関わらず動かない。

routes.rbの内容:
OreApp::Application.routes.draw do
  resources :services

  get 'services/:id/normal' => 'services#normal'
  get 'services/:id/maint' => 'services#maint'

  get 'services/shanaiok' => 'services#shanaiok'
  get 'services/shanaing' => 'services#shanaing'

  root 'services#index'
end

rake routesの結果:
$ rake routes
           Prefix Verb   URI Pattern                    Controller#Action
         services GET    /services(.:format)            services#index
                  POST   /services(.:format)            services#create
      new_service GET    /services/new(.:format)        services#new
     edit_service GET    /services/:id/edit(.:format)   services#edit
          service GET    /services/:id(.:format)        services#show
                  PATCH  /services/:id(.:format)        services#update
                  PUT    /services/:id(.:format)        services#update
                  DELETE /services/:id(.:format)        services#destroy
                  GET    /services/:id/normal(.:format) services#normal
                  GET    /services/:id/maint(.:format)  services#maint
services_shanaiok GET    /services/shanaiok(.:format)   services#shanaiok
services_shanaing GET    /services/shanaing(.:format)   services#shanaing
             root GET    /                              services#index

なんで言うこときかねーんだー!
…と悩むこと30分ほど。
  • なぜかredirect_toを指定しているのに#showアクションに渡される。
  • :idに"shanaiok"とか渡される。
routesを見比べてからふと気づく。
あ、優先順位じゃん、と。

アクションで渡したいのに"shanaiok"自体が:idに渡されているのは
上の方にあるservices#showが拾っているからですね。
ルーティングは上から解釈され分岐していくものなのです。


修正後のroutes.rb:
OreApp::Application.routes.draw do

  get 'services/shanaiok' => 'services#shanaiok'
  get 'services/shanaing' => 'services#shanaing'

  resources :services
  get 'services/:id/normal' => 'services#normal'
  get 'services/:id/maint' => 'services#maint'

  root 'services#index'
end

rake routesの結果:
$ rake routes
           Prefix Verb   URI Pattern                    Controller#Action
services_shanaiok GET    /services/shanaiok(.:format)   services#shanaiok
services_shanaing GET    /services/shanaing(.:format)   services#shanaing
         services GET    /services(.:format)            services#index
                  POST   /services(.:format)            services#create
      new_service GET    /services/new(.:format)        services#new
     edit_service GET    /services/:id/edit(.:format)   services#edit
          service GET    /services/:id(.:format)        services#show
                  PATCH  /services/:id(.:format)        services#update
                  PUT    /services/:id(.:format)        services#update
                  DELETE /services/:id(.:format)        services#destroy
                  GET    /services/:id/normal(.:format) services#normal
                  GET    /services/:id/maint(.:format)  services#maint
             root GET    /                              services#index

前にも引っかかったことがあり、学習能力がないようです俺。。 orz


そして極めつけには、routes.rbの初期ファイル内コメントに
# The priority is based upon order of creation: first created -> highest priority.
# See how all your routes lay out with "rake routes". 
…って書いてあるわけで、読まずにコメント捨てた俺はもっとダメ。

2014/03/19

WindowsServer 2008 のタスクスケジューラで 2147943645 エラーでタスク起動不良

ここんとこ、Windowsサーバと格闘しておりました。


デイリーのバックアップ用のジョブをタスクスケジューラ上で作成して、
テスト実行すると問題なく起動するくせに、いざとなったらエラーが出ている。

タスクスケジューラは、ユーザー "<ユーザ名>" の "\<タスク名>" タスクを開始できませんでした。追加データ エラー値: 2147943645

なんじゃこれー。

…と思ったら、ユーザがログインしていない場合にジョブが実行できないとのこと。

ということで、ジョブのプロパティ内にある
  • ユーザがログオンしているかどうかにかかわらず実行する
にチェックを入れればOKというお話でした。


勝手に入れられたタスクジョブの実行回避というセキュリティ上の話からだと思うけど、
ログインしっぱなしというのは逆にセキュリティ的におかしくないすかね。

「タスクの実行時に使うユーザアカウント」情報を保持している割に
ログオン時のみ実行がデフォルトってのもなんだかなぁ、と思うのですが。。。

さらにはコンフィグミスで発生しうる内容なんだからコード返答じゃなくて
ちゃんと発生した事由を喋ってくれよー……と。


75%ほど愚痴でしたw

2014/02/13

ntpdに気をつけれ、と さくらVPSからメールが来た の巻。

一応JPCERT/CCから1/15にメールが来てて個人的には対策済みなんですが、
念の為のチェック&啓蒙ということで。

■問題の概要

詳細は下記の情報を見ると良いですが、
ntpdの一部バージョンには状況確認用コマンド(monlist)が用意されていて、
これが外部から呼ばれると、かなりのトラフィックを発生させるので
DDoSに使われるよ、という話。

ふだん利用している さくらインターネット 様からも注意喚起メールが今日届きました。


■何が問題なのか

monlistの機能的には、対象ntpサーバが最近通信をした相手をリストアップする機能。

試しにmonlistを有効にした状態で以下のようなコマンドを叩いてみる。

# ntpdc -c monlist

remote address          port local address      count m ver rstr avgint  lstint
===============================================================================
ntp-b3.nict.go.jp        123 4x.xxx.xx.xx3          6 4 4    180      1       1
ntp-b2.nict.go.jp        123 4x.xxx.xx.xx3          6 4 4    180      2       2
ntp-a3.nict.go.jp        123 4x.xxx.xx.xx3          6 4 4    180      2       3
ntp-a2.nict.go.jp        123 4x.xxx.xx.xx3          6 4 4    180      2       4
うちのVPSではNICTのNTPサーバを見ているのでリストアップされます。
ntpdのrestrict設定(+Firewall)で他には通信しないようにしているので、
これ以外はリストされないようになってます。

ここで問題なのは、
  • 1コマンド&小さい通信量で簡単に取り出せる
  • 通信履歴がまるまる大公開
  • さらにリスト作成時にDNSで名前解決が走る(ntpdc -nなら抑制できるけど)
ということで、増幅率(きっかけコマンドに対して発生する無駄な通信量)が半端ねえ。

ぱないの!
…どころの話じゃないのです。忍ちゃんもびっくり。

■対策方法

ntpdのバージョンアップなんですが、影響を受けないバージョンは「4.2.7p26」。
しかし安定版は4.2.6であり、各distroでもまだ落ちてきてないバージョンかと。

そこで、monlist自体をストップしましょう。
ntpdの設定ファイルに「disable monitor」と1行追記。

※私の環境はDebian Wheezyです。

# vi /etc/ntp.conf
disable monitor    ←ファイル末尾にでも追記する

# /etc/init.d/ntp restart
 これで再度monlistを叩いてみると…
# ntpdc -c monlist
***Server reports data not found
問い合わせを無視するようになりました。これでOK。
外から確認したい場合は、 OpenNTPProject.org などを使用するといいかもです。


…というか、単発サーバで自前時刻合わせだったらntpd使わずntpdateを
slewモードを使ってcronで回すのも手です。


久々に奇声が漏れるレベルの増幅率ですので、早急に対処を。